このページでは沢木さんがお住まいの鎌倉の街の四季折々の様子を当サイト管理人が紹介します。

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2002.5.2 Golden Week

  目に青葉 山ほととぎす 初鰹
良く知られたこの俳句、江戸時代に山口素堂が鎌倉に来遊の折り、由比ヶ浜で読んだ句だそうです。鎌倉では5月になると大戦中まではカツオ漁が行われていたようです。

連休も半ばとなりました。駆け抜けて行きそうだった春が、先週の急な冷え込みのおかげで足踏みをしています。
ひと雨ごとに山の緑が鮮やかになっていきます。
鎌倉一のツツジの名所、安養院のツツジは幸い遅咲きのため、連休中も満開の花を楽しむ事が出来そうです。

鎌倉文学館のバラも見頃になっています。天気の良い日は広い芝生に座ってのんびり過ごすのがお勧めです。

藤の季節はもう終わりなので、時期外れの話題になってしまったのですが、一年に何度も足を運ぶ光則寺の境内で見事に咲いた藤を見つけました。見つけたと言っても本堂の目の前、大きな木にまとわりつくように咲いているのですから、今まで何度もその前を歩いていたはず。それなのにまるで今年突然そこに藤が現れたような不思議な気分でした。
人間の目は、自分が関心を抱いたものだけを選択して見ているのだと、実感させられた出来事でした。

安養院のツツジ

ダイナミックな造形美

光則寺境内の藤の花

絡まれる方は大変ですね

2002.3.23 山笑う

鳶笛のひと声高く 山笑う

眠っていた山が桜や若葉で明るくなり笑っているようです。
鎌倉でも一番遅い段葛の桜はまだ五分咲きといったところでしょうか。もうしばらくの間、楽しめそうです。

記録的に早い開花となった、今年の桜。
東京では既に満開、上野公園などには花見客がどっと繰り出しているのだとか。中には新入社員が入社前のために、2回目の場所取りに駆り出された運の悪い若手もいることでしょう。

何もかも早い今年の春。海棠も咲き始めています。
長谷・光則寺門前のしだれ桜は満開、雪柳がこぼれるばかりに咲き乱れ、ミツマタが空に向かって元気に咲いています。
本堂前の樹齢150年の海棠の古木は一見の価値があるでしょう。
お彼岸からこの連休は車が渋滞し、そろそろ観光シーズン到来かと感じられます。

光則寺山門のしだれ桜 後ろの山も笑っています
(3月21撮影、23日にはもう散っていました)
咲き始めた海棠の木の下で老夫婦が静かに語り合っていました(21日)

樹齢150年の海棠の古木もまもなく満開(23日)

色鮮やかな海棠の花

2002.3.3 河津桜

3月3日は桃の節句。改めて見まわしてみると、桃の花は以外に見つからないものでした。ちょっと残念に思いながら小径を歩いていると、あるお宅の庭の木に桃色の花がいっぱいに咲いていました。「おや、これは?」よく見るとこんな札が下がっています。
『紅すももです。今年は2月20日に満開になりました』
・・・家人の細やかな気遣いが感じられて嬉しくなりました。
前日までの暖かさが嘘のように寒い一日でしたが、足取り軽く帰ってきました。

皆さんは河津桜をご存じでしょうか?
南伊豆の河津町で昭和33年に発見された桜で、一月下旬から1ヶ月に渡って咲き続ける、開花時期の長い早咲きの桜です。学術的には大島桜と緋寒桜の自然交配種と考えられているそうです。
その河津桜が鎌倉の中心、鶴ヶ岡八幡宮の境内にもありました。実は、先日乗ったタクシーの運転手さんに教えてもらったばかりなのです。八幡宮の三の鳥居をくぐり、源平池を過ぎると、参道と交差する道があります。鎌倉祭りの時には流鏑馬の騎馬が疾走するこの道に、河津桜が10本ほどありました。
温暖な南伊豆の方では既に満開は過ぎたようですが、ここはまだこれから。陽当たりの良い枝の桜だけが満開になっていました。
さて、本家の河津では2月10日から3月10日まで河津桜祭りが行われているそうです。町内には桜が8000本、温泉に浸かって夜桜見物というのも良いですね。

時ならぬ満開の桜に、思わずカメラを取り出す

八幡宮境内の河津桜

陽当たりの良い場所の枝は満開になっていました

2002.2.14 谷戸の春

“谷戸”とは、山の尾根に挟まれた谷筋のことです。鎌倉の三方を囲む山々は尾根が発達した地形で多くの谷戸があり、この町に特徴的な風景のひとつにこの谷戸沿いに発展した市街があります。
さて、鎌倉時代創建の禅寺は、ひとつの谷戸にひとつの寺が建てられるのが普通でした。北鎌倉を歩くと横須賀線の両側に並び建つ古刹に、そのことを知らされます。
尾根筋で区切られた谷戸の静寂な空間が禅の修業に向いていたようです。
鎌倉らしいお寺というと、やはりこの山を背後にした質実な寺になるのでしょう。

かつて、鎌倉でもっとも壮麗であったと考えられている永福寺(ようふくじ)跡近くの紅葉ヶ谷(もみじがやつ、鎌倉では谷を“やつ”と呼ぶ)にある瑞泉寺は、山号を錦屏山と言い、四季の景色が屏風の絵を見るように美しいところから名付けられたといいます。開山は夢窓国師。造園師としても名高かった彼の指揮で造られた庭は国指定の名勝となっています。
苔むしたきざはしを登り、山門をくぐると満開の梅とその香りに目の醒めるような思いがしました。仏殿脇の黄梅の古木も満開。梅の木の下には早春の日を浴びて福寿草がまぶしく、訪れる誰もが愉快になるようなそんな明るい別天地がありました。

白梅と黄梅

和菓子のような薄紅色の・・・

黄梅の花弁は退化していて、はかなげな感じ

福寿草。幸せが訪れそうです

2002.2.7 彼岸花後日談

昨年秋に八幡宮近くの路地で見かけた彼岸花のことを書きました。
その中で、彼岸花の別名に「はなしくさ」というのがあり、その名のように花が咲いている間は草が見られないと紹介しました。
先日、その路を歩く機会があり、ふとそのことを思い出しました。土手に目を向けると、びっしり生えた雑草のような草の葉が、冬の彼岸花の姿でした。
ほとんどの草が枯れる冬の時期に、土手の上の彼岸花は葉を地面に思い切り広げ、太陽の光を独占しようとしているかのようでした。
植物に詳しい人なら当たり前の事なのでしょうが、大発見をした気分になった一日でした。

まさかこれが彼岸花とは・・・

秋にはこんなでした。地面に注目。

2002.1.14 迎春

2002年正月の鎌倉便りです。
天気にも恵まれ、ふと穏やかな空を見上げると、白梅もほころんでいました。
瑞泉寺では水仙が清らかな香りを漂わせていました。
鎌倉の早春の寺を歩くと何とも言えない香りに驚かされます。どこから香るのかと思えば、蜜色のロウバイの花弁が香しくひっそりと春を告げているのです。
まもなく瑞泉寺のロウバイも花を咲かせます。

正月は良く晴れました(5日以外)

あちこちのお寺で水仙が満開です(瑞泉寺にて)

これは北鎌倉・東慶寺のロウバイ。もう満開です。

2001.12.31 大晦日

一年の最後の日。多くの初詣客を迎える明日に備える鎌倉の街を歩きました。

駅の改札には誘導柵が設置されました
帰りの切符はお早めに

鶴ヶ岡八幡宮の参道では大型ビジョンが
初詣客を待ち受けています

巫女さんも忙しそう

迷子になったらここで待ち合わせましょう

2001.12.24 Merry Christmas!

クリスマスおめでとうございます。

今年も色々なことがありましたが、静かにクリスマスを迎えられました。

世界に平和が訪れますように。

 2001.11.6 秋の海
夏の喧噪が過ぎ去ってから、しばしの時が経ちました。
すっかり肌寒くなった風を受けながら、海岸沿いの道を歩きました。
静けさの戻った浜辺には、思い思いに海を楽しむ人々がいました。

左・下 いずれも由比ヶ浜海岸にて

 2001.10.21 秋深し
鎌倉便りも書き始めから1年が過ぎました。
一度目に紹介しきれなかった鎌倉を、また季節とともに紹介して行こうと思います。
「鎌倉便り」一番はじめの季節の話題は金木犀でした。今年は急に涼しくなったせいか、去
年よりも早く花が咲き、体育の日の頃にはもう香りが去っていました。

コンサートを今週末に控え、鎌倉は過ごしやすい日が続いています。
散歩の足もつい軽くなります。
鎌倉駅を西口へ降り、少し歩いて紀ノ国屋前を右へ折れます。この道は今小路と呼ばれてい
ますが、この道沿いに鎌倉五山第三位の寿福寺があります。
寿福寺の開山は臨済宗の開祖栄西で、この寺には北条政子とその子源実朝の墓(やぐら)が
寄り添うように並んでいます。
山門から本堂までの石畳に秋の木漏れ日がやわらかな影を落としていました。

寿福寺の参道にさしこむ木漏れ日。

やわらかい光が秋を感じさせます。

妙本寺では本堂の階段で猫が寝ていました。すぐそばを人が歩いても、写真を撮ってもお構いなしにただ寝ている姿は、まるでオールドデュトロノミーのようでした。

小径を歩いていると、垣根に山茶花(さざんか)が咲いていました。

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